【2019年度 グランプリ賞】市瀬航平さんインタビュー
超地域密着型タウン誌アプリ「フラリコ」を運営しています。
フラリコでは、西東京市内の天気予報やゴミ回収の情報などの生活に必要な情報をすべて網羅しているだけでなく、市内の飲食店〜修理業者まであらゆるお店の情報も掲載しています。中にはお得なクーポンもあるので、市民の皆さんはこのアプリを使うことで、より便利で楽しい西東京ライフを過ごすことができます。
このアプリが目指すのは、八百屋のような活気ある地域創りです。昨今のデジタル化に伴い、人々は世界中の情報や商品をいち早く仕入れることができるようになりました。しかし地域の事業者の多くは、そのデジタル化の波についていけていません。結果として、店員と住民が活発にコミュニケーションをする地域の八百屋のようなお店は減少し、消費されたお金はどんどん都心の大手企業に流れています。
そこで、フラリコでは誰もが簡単にお店をPRできる仕組みを搭載しました。お店の人は面倒な操作もなく、クーポンや求人広告、商品PRをアプリに投稿できます。このように地域の事業者を徹底的にサポートすることで、フラリコはもう一度地域の商業に活気を取り戻します。
ーコンテストに参加しようと思ったきっかけは?
コンテストに参加した理由は、より多くの住民やお店の人に、このアプリの存在を知って欲しかったからです。フラリコは地域の方々と協力しながら、より便利なアプリへと育てていくアプリです。
2019年2月にアプリの構想を考え始めてから、これまで100人以上の方と対面でヒアリングをしてきました。実はフラリコは、元々は市内のグルメ情報を中心に配信するアプリでした。しかし毎回ヒアリングをするたびに異なるニーズが出てきて、その結果として天気予報から不審者情報まで幅広い地域情報を提供するアプリになりました。そして2019年10月半ばにアプリをリリースしてからも積極的にヒアリングを続け、2020年1月には地域のイベント情報も配信するようになりました。
これからもフラリコは、住民やお店の方の意見をもとに、より良いアプリへと進化していきます。
ービジネスプランコンテストに参加して、得られたものは何ですか?
またコンテスト後の交流会では、コンテストに参加されていない方々ともたくさんお話しすることができ、とても良い人脈を築くことができました。
ーコンテストに参加して、苦労した点についても教えてください。
アプリの内容を絞ること、そしてキャッチーにわかりやすく説明することを頑張りました。
タウン誌アプリという特性上、どうしてもアプリの機能は豊富になってしまいます。実際にフラリコでは、天気予報、西武線の運行情報、ゴミ回収情報、休日診療情報、不審者情報など、生活に関する情報だけでもかなり多く配信しています。しかし、今回のプレゼンテーションでは、地域の事業者の方が多く来られることを見越して、それらの生活に関する情報についてはほとんど触れていません。事業者目線で、「お店の人がフラリコを使うとどんな良いことがあるのか」のみを中心に話しました。
またプレゼンテーションを見られる地域の事業者の方のうち、IT業界の方はほとんどいません。そのため業界に関係のない方でもわかるような言葉を選ぶと同時に、スライドのデザインにもこだわり、見ていてワクワクするようなプレゼンテーションを心がけました。
ーこれから第一歩を踏み出す方へメッセージを!
まずやる。色々考えるのはそれから。
え、短いですか?でも本当にこのマインドが一番大事です。
どんなに深く細かく物事を考えても、自分の思い通りにはいかないものです。「時代の流れを見て、その事業領域が成長するか」「自分はその事業をやり続けられるか」これら2つの答えが明確にYESなら、あとは勝つまで走り続けるだけです。
ー株式会社someruについて
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