【2021年度 西東京商工会賞・東仁賞】摂食障害ピアカウンセラーヨコワタリ 横渡里恵さんインタビュー
私自身が経験した過食症は、見た目も変わらず、すぐに命の危険がないことから見過ごされやすいです。ですがその裏では激しい自己否定を繰り返し、変化する事にとても恐怖を感じています。そして間違った食事制限と過食や代償行為で体もとても傷ついています。
そんな方たちを、経験者ならではの声掛けや寄り添い、そして一人ひとりに合った食事のアドバイスを通じて食べる事への不安をなくしていきたいと考え、摂食障害克服サポートを始めました。「もっと楽に幸せに生きていい」と伝えられたらと思います。
私自身、外見も内面も、社会的な立場でのコンプレックスがたくさんあり、何も出来ずに身動きが取れませんでした。摂食障害を克服する上で私も経験者からのサポートを受け、そんな自分を素直に受け入れることで、世界が大きく変わりました。
その幸せをつなげたい、小さな変化や成長も一緒に喜びたい、誰もが価値ある存在である事に気が付いてほしいという思いがあります。私は自分の手の届く範囲でしか誰かを幸せにすることができないかもしれませんが、摂食障害を克服された方が笑顔であれば、その方の周りの人たちも幸せになる。そんな風に笑顔や幸せが繋がっていける事を目標にこれからも「食べる事へ不安がある」方のサポートをしていきたいと思っています。
ーコンテストに参加しようと思ったきっかけは?
SNS上で摂食障害のカウンセラーをしている方は増えてきましたが、表立って活動されている方はほとんどいません。私も最初は自分が摂食障害だったと顔を出して表に出ることを躊躇していました。ですが経験者として私が表に出ることによって、今まで摂食障害を詳しく知らなかった方にも伝える事ができるのではないか、表に立つことも私にできる事のひとつだと思いました。また現在摂食障害で悩まれている方が、通院以外の克服への道があるんだと選択肢を増やすことはできるのではないかと思い、参加しようと決めました。
さらに、自分の事業を夢に終わらせるのでなく確実に実現させるためには、事業を明確化することと多くの人に知ってもらうことが大切だと思い、参加しました。
ービジネスプランコンテストに参加して、得られたものはなんですか?
コンテストの準備をする際、たくさんの方に応援してもらい、頼る事ができました。目標や夢は1人でやり遂げるものではないと実感し、それは摂食障害の克服とも重なることでした。
誰かを信頼し頼り、目標に向かい挑戦する。そのことに感謝をし、喜びを共有する。それが自分だけではなく、みんなの幸せに繋がる。私自身がそのことを経験することで、クライアント様にもお伝えすることができると思いました。
ーコンテストに参加して、苦労した点についても教えてください
パソコンがないという所からの挑戦でした。正社員で働いた経験もない自分ができるのかという不安もありました。数字が関係することは苦手なので、全く分かりませんでした。自分の事業を明確化するにあたっては、よりシンプルにすることに力を注ぎましたが、段階を踏みながら少しずつ練り上げて、いろんな人に助けてもらいながらコンテストに参加することができました。
精神的にも不安やプレッシャーに押しつぶされそうでしたが、ここもたくさんの方の応援で乗り越えられ、自分の自信にも繋がりました。
ーこれから第一歩を踏み出す方へメッセージを!
私は実績も経験も全くないところからのスタートでした。やる前から「自分には無理だ」と諦めてきたタイプでした。ですが、誰かを頼ってなら挑戦できる事を知りました。そして誰かを頼ってもいい、頼ることで目標を実現させるスピードがアップすることもわかりました。
創業、起業はとても多くのエネルギーを使うと思いますが、商工会の方々、創業支援を活用することでそのエネルギーを少なくし、自分の生活とも両立することができると思います。一人で苦しみながら創業、起業するのではなく、是非たくさんの方の支援を受けて楽しく、心豊かに目標を実現させてほしいと思います。
ー🎥当日のプレゼンテーションはこちらからご覧ください
ー摂食障害ピアカウンセラーヨコワタリについて
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